食パンバウンド

たまには普通の何もない日を書く。

 

・お昼前に実家からダンボールが箱で届く。開けると大量のナス、ピーマン、とうもろこしがはち切れんばかりに詰められていて「夏…」と思う。

・お昼にそうめんを食べようとしたが、ただの食べ方に飽きたので胡麻油で焼いてみる。思ったような食感にはならない。

・夕方から友達が脚本、演出している演劇を観に行くので、差し入れ用のプレゼントを買いに外に出る。中学生からの仲だけど、全然会っていないから最近は何が好きなのか分からない事に気づく。結局自分では買わないようなお洒落なパッケージに入ったヘアトリートメントを購入。

・プレゼントを買った後ついでに西友に寄る。自転車置き場でsmoking foreverと書かれたTシャツを着た主婦が前にいて、いいのかそれ。と思う。

・食パンを5斤にするか6斤にするか迷ってかがんでいたら、上から4斤の食パンが降って来て頭の上で軽くバウンドする。何事かと思って顔を上げるとおばちゃんが「ごめんね〜!取ろうとしたら落としちゃった!」と言っていたので、笑いながらいいですよ〜。と返す。一生体験しないような経験をしたな、と思いながら5斤の食パンを購入。

ソルティライチ2Lを買うもカバンに入らなかったので手で持って自転車置き場まで歩く。夏。

・この時期外にいると暑さによって体力が物凄く消耗されるので、家に帰るとお昼寝してしまう。眠りに入る前に音楽をかけながらだと意識が遠のく瞬間が分かって面白いことを発見する。意識と無意識の境が分かる。ちなみに宇多田ヒカルのAutomatic。

・送られてきた夏野菜を消費しなければいけないので、大量に使えるラタトゥイユを夕飯用に作る。

・のんびりと支度をして外に出る。さっきとは打って変わって丁度いい気温。iPhoneで天気を開いて、でも31度か。と思う

・後ろから自転車で追い越したお姉さんが派手な髪色で巻き髪、身体のラインが分かるトップス(パープルのラメ)、ホットパンツという格好でクラブにいそう〜と思う

・クラブに自転車で行ったらシュールで面白そう。今度渋谷のvisionATOMとかに頑張ってチャリで行って、持ち帰られそうになったら「ゴメンそこに自転車置きっぱなしだから…」とか言ってキョトンとされようかな。

・前から日本人と背の高い外国人が歩いてくる。通り過ぎる瞬間に会話が聞こえてきて、物凄く発音のいい「WOW.」を聞く。ワァゥオと聞こえた。

・バスに乗って公演の会場まで。彼女にとって意味のある学生最後の公演だろう。日が暮れてもまだ蝉が鳴く通りを歩きながら、今日最後少しだけでも会えたらいいな、と思う。