2019-01-01から1年間の記事一覧

部屋に明るい午後の光が充満して 遠くに電車の音が聞こえる 自分の中のよくわからない混沌を、よくわからないまま抱えてきて それをひとつずつ、手をかけて消化させたり忘れたりその時がくるまで取っておいたりした 楽しい出来事の最中にいるときは、それが…

さよなら

先々週、終了する間際に彼氏とムンク展へ行った。 一番有名な「叫び」はもちろんよかったけれど、それ以上に「接吻」の絵が印象に残った。 薄暗い部屋で女性が男性の首に手を回し、抱き合う形でキスしている。 男女の目や口は描かれておらず、二人の顔の輪郭…

宛名のない下書き

悲しい出来事も嬉しい出来事も、 電車から見る外の景色のように流れていく 自分の腕は白くて細くて世界一綺麗だなぁと心を無にして思うけどなくなりたいんだよ本当は身体を無くしてしまいたい薄青い常夜灯に向かって伸ばした自分の腕真逆の行為で自己が失わ…

全てのことには意味がある

人生には、すぐに分かることと時間が経ってから分かることがある。 生け花の先生に、「どう生けたら素敵かみたいな審美眼って、どうしたら身につくんですかね」と尋ねた。 先生はただ一言、 「それはね、お稽古あるのみよ。何事もそう。続けていくうちにスッ…

贅沢

年の瀬から年が明けて3が日まで、母が東京に来ていた。 忘れないためにここに書いて残しておく。 大晦日 夕日に照らされながら並んでバスを待つ人達が眩しくて、思わず写真に収めていたら「何撮ってんの」と聞かれた。 返事をすると「あんたは独特の感性よね…