全てのことには意味がある

人生には、すぐに分かることと時間が経ってから分かることがある。

 

 

生け花の先生に、「どう生けたら素敵かみたいな審美眼って、どうしたら身につくんですかね」と尋ねた。

先生はただ一言、

「それはね、お稽古あるのみよ。何事もそう。続けていくうちにスッと分かる時がくるの」

と答えた。それがなかなか、何年経っても難しいんだけどね〜と付け加えながら。

 

 

辛くて苦しい時もある一点を超えると、急に視界が開けたように意味がすんなりと理解できることがある。

または、全てのことが繋がったような感覚になる。

そういう感覚は、人生において何回か訪れる。大抵は大事な節目の時に。

 

 

今がきっとその時だと思う。

学生生活が終わろうとしている時に色々な思いもよらないことが重なって、正直どうして今、と思う。でもきっと、何か意味があるんだと思う。今は向き合うべき時なんだと思う。

 

 

ひとつのことを最後までやりきったと言えるほどにやり遂げること。それはきっと今後の自信に繋がる。

 

親しい人と一度本気でぶつかること。笑顔を貼り付けて誰からにも嫌われないように生きるのは楽だけど、それは本質的なことをたくさん取りこぼしながら生きている。

 

大切な人を支えられる強さを手に入れること。

私は今までずっと大人ってなんだ、色々なことを忘れて社会に染まるのが大人なら学生のうちに消えて無くなりたいと思っていた。

ただ、人と話していて最近スッと視界が開けたような感覚、そして全てが繋がったような感覚に陥った。

自分のことしか見えていない視点から一歩外に出て、陳腐な言葉だけどたくさんの人に支えられていることに気づき、それを返そうと自然に思えることが、大人。私が8年近く考え続けてようやく出した答えのひとつだ。

 

 

 

世界は自分の見えている範囲と知識でしか見れない意外と狭いものだけど、せっかくならその世界を広げるためにニュートラルでいつつ、曇りのない透き通った目でいたいものですね